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恒星占星術で読む夏至からの3ヶ月

先日オリオン座の1等星であるベテルギウスに関するニュースを見たのでちょっと恒星に関して今日は書いていきたいと思います。

これまでベテルギウスはいつ爆発してもおかしくないなどと言われていましたが、その理由としては、元々太陽の約6倍ほどだった大きさが、膨張を続け丸い形を保てない様な姿になっていて、明るさも急減しており2019年には過去50年で最も暗くなったとか。

ただ今回IPMUなどのチームが発表した論文では爆発の兆候はなく、早くても10万年後…ということらしい。

有料記事のため詳細は見れませんでしたが…要因についても気になるところです。

そしてベテルギウスといえば、シリウスとプロキオンで冬の大三角を作ります。

明るく、そして赤く輝くことから恒星占星術では、強いものを表し、力と成功、そして自由な発展の星とも言われています。

ベルナデッド・ブレイディによると、オリンピックなどで多くのメダルを獲得したカール・ルイス、また、映画監督でプロデューサーのスティーブン・スピルバーグは出生時にベテルギウスとのパランがあるそうです。

しかしながらベテルギウスも良い意味だけではなく行き過ぎればある種の傲慢さという部分も出てくると言われます。

目次

  • 恒星・惑星のパランとは?
  • 出生時のパランの確認方法
  • ヘリアカルライジング/ヘリアカルセッティング
  • 2021年6月21日夏至を参考にする
  • 補足
  • 最後に

恒星・惑星のパランとは?


前置きで“パラン”という言葉を出しましたが、もうすでにパランについてご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、簡単に説明していきたいと思います。

プラネタリウムの様なイメージで占星術において天空を全て使おうとした時、恒星を用いるための本来の方法に戻る必要があります。

これは1世紀にウェティウス・ウァレンスに使われていて、正式名称は「パラナテッロンタ」と言われるそうです。

なんとも言いにくいですね…。

星座が同時に地平線から昇り、天頂に昇り、もしくは地平線に沈み、空の物語を形作る星座を示す時に使われていたのです。

プトレマイオスも著書の中で、個々の星が特別に位置する上昇と下降のパターンについて扱っていた様ですので、パランというのは新しいものではないことがわかります。

実際にはとても古く、バビロニア時代の占星術家や神官、初期のヘレニズム時代の占星術家や研究者によって使用されていたそうです。

そしてパランとは、単純に惑星または星が同時に上昇したり沈んだり、天頂(上か下)を横切ることです。

星が惑星とパランの関係を形作る時に、空と地球と惑星の特有な組み合わせが存在します。

そして、出来事の時間だけでなく、場所も明確に結びついていて、地球、空にピッタリと位置する惑星、天球に位置して星座と関連する星の3通りの結び付きがあり、あらゆる場所を配慮します。


出生時のパランの確認方法


パランはastro.comで確認できます。

ソフトにより各項目の表示は異なる様ですが、astro.comでは「Stars Rising」「Stars in Culmination」「Stars Setting」「Stars in Lower Culmination」の4項目においてのパランが表示されます。

4つの解釈は下記の表を参照ください。

Stars Rising

(アセンダント)

・生まれてから20代後半まで

・先天的な要素も現れる

・親や周囲の人の影響も取り込む

Stars in Culmination

(カルミネート)

・20代後半〜60代初めまで

(※個人差あり)

・ここでは国家集団、社会に対応する

Stars Setting

(ディセンダント)

・60代初め〜晩年

・個人の力に余裕が出て開放される

・より大きな精神に開かれていく

Stars in Lower Culmination

(アンチカルミネート)

・個人を支える集団無意識

・個の活動が集団的なものに受け取られる

・死後残る影響


ヘリアカルライジング/セッティング


ここではヘリアカルライジングと、ヘリアカルセッティングの解釈を簡単に記載しておきます。

 

▪️ヘリアカルライジング/Heliacal rising

→「太陽の上昇と同時に昇る星」

 

〜星の復活〜

冥界から出現し復活する様に、毎年繰り返されるヘリアカルライジングは人の一生、人生に大きな影響を与えます。

 

▪️ヘリアカルセッティング/Heliacal setting

→「太陽の上昇と同時に沈む星」

 

〜星の救済〜

天与の才能と言われますが、これにはゆっくりと気づいていきます。

太陽の上昇と同時に昇る星が「求めること」に内面的な重圧を感じたり、人生の浮き沈みがあったりで闘っているときにゆっくりと、太陽の上昇と同時に沈む星からの贈り物(才能)に気づきます。

 

▪️補足

※星の影響は日々の生活には関係しません、魂の領域、精神的な路に焦点をあてます。

※astro.comでは出生時の軸に星が影響を与える場合、「Natal Hrizon or Meridian」が表記されます。ブレイディの著書では軸への影響についても各恒星ごとに記載されています。

 

2021年6月21日夏至を参考にする


個人の出生においてではありませんが、今回は2021年6月21日の夏至を例にしてみたいと思います。

 

【2021年6月21日夏至におけるヘリアカルライジング】

▪️アルデバラン(視等級0.85)

強い主義や倫理観、信念を持つこと、そうしたことは試練を避ける。

主義を持って生きる能力からくる成功と個人の強さ。

信条と誠実さによって導かれる。

 

【2021年6月21日夏至におけるヘリアカルセッティング】

▪️アルクトゥルス(視等級-0.04)

人生の出来事が踏み慣れた路から外れることを余儀なくし、新しい道、新しい道筋、新しい解決法を見つけなければならないと感じる。

反対の、或いは異なった場所における革新的な解決にこそ強さがあると学ぶ。

個々人や社会の未来像を示す。

 

この夏至においては、強い主義や信念によって行動していく中で感じる重圧や、それと向き合いながら、個々人や社会の新しい道筋、未来像を見出していく、示していく時であると考えられるのではないでしょうか。

月のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Mon - - - -

Rise-set

- - ハマル/0°25’ -

Lcul-Lcul

- カプルス/0°15’ - -

Cul-cul

- ズべン・エルゲヌビ/0°26’ - -

▪️カプルス(視等級5.30)

集中力、鋭い動き、攻撃的な性質

男性的な性エネルギーがコントロールできない可能性があり、放置していれば無情で破壊的な要素を持ちますが、うまく扱えば強力な推進力となる。

 

▪️ズべン・エルゲヌビ(視等級2.75)

世直し的な発想で不正を正すことに関係する

社会正義に燃える

様々な誘惑に打ち勝つことができる

無償の奉仕と犠牲、その反対に報酬を求めて犠牲になりたくない気持ちと両方が出る

 

▪️ハマル(視等級2.00)

新しい価値を打ち出す時に、それまでの古い価値を突き落とす様な事柄に関係する

強い独立性を持ち、邪魔する要素を打開する

宗教的な価値の交代

妥協することが難しく、人との衝突もある、その反面自分の道を追求することは難しくない

 

恒星パランにおいて最も重要なのは月と言われます。

そして月は基礎的な部分で、過去から持ち込んできたものも表します。

この夏至では新しい価値を打ち出そうとして、古い価値との間の摩擦が生じる可能性を示唆しています。

世の中を改め、新しい世、若くは価値観に作り変えるべく様々な誘惑に打ち勝って、積極的に不正を正すよう行動していく。

この時に共に天底にあるカプルスの示す強い推進力というところがテーマになっていることが伺える。

先日のコラムで解説したジオセントリックのチャートと合わせると、月は2ハウスでしたので、ここでの恒星の影響は特に2ハウスの分野の所有、金銭などにおいて現れると考えられます。

 

水星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Mer - - -

Rise-set

 サダルメルク/0°02’ - -

Set-set

- - シリウス/0°13’  -

▪️サダルメルク(視等級2.96)

サダルスードと同様に幸運を意味する。

恩恵や喜びと移り変わる愛情

 

▪️シリウス(視等級-1.46)

小さな個人の行動が集団的に大きな成果を齎す

日常的に楽しむべきものが与えられない代わりに、それ以上のものを手に入れる

 

水星は知性や仕事能力、何が傑出しているかを表します。

夏至のジオセントリックのチャートでは9ハウスに水星がありました。

そのため、9ハウスの知的分野において幸運と、個人的な行動が集団社会など広い範囲で大きな成果を齎すことが伺えます。

金星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Ven - - -

Rise-cul

- アンカー/0°14’ -

Set-cul

- ズべン・エルゲヌビ/0°09’  - -

Cul-cul

- プロキオン/0°19’ - -

Lcul-Lcul

- - - プロキオン/0°20’

▪️アンカー(視等級2.39)

挫折することのない強い野心

これまでの常識を書き換える

驚くような変容

 

▪️ズべン・エルゲヌビ(視等級2.75)

世直し的な発想で不正を正すことに関係する

社会正義に燃える

様々な誘惑に打ち勝つことができる

無償の奉仕と犠牲、その反対に報酬を求めて犠牲になりたくない気持ちと両方が出る

 

▪️プロキオン(視等級0.38)

興奮しやすく気が短い

成功するが、突然墜落する可能性

素早くその場で手に入れる幸運や富、それは長く続かない

気が変わりやすい

手っ取り早く何か収入にしたい

 

金星は感性やセンス、金運、恋愛などに関しますが、この夏至あたりはとりわけ金星の示すお金に関して、一時的で、すぐ手に入る様な報酬を求める意味合いが強いという印象です。

火星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Mar - -

Set-Rise

シェアト/0°27’  - - -

Set-cul

- アルフェッカ/0°26’ - -

Set-set

- - アキュベンス/0°28’ 

▪️シェアト(視等級2.42)

知識の本質に関係する

基礎について考え、それが異なる可能性を生む

教育や知識、技術などにこだわり、そのことで人生観そのものを作り出していく

 

▪️アルフェッカ(視等級2.23)

必ずしも自分の努力による訳ではない栄光

この栄光や成功にたどり着くことに必要な心理的な耐久力の準備ができていない

栄光を手にした段階での茨の道の予感もある

 

▪️アキュベンス(視等級4.25)

厳しい状況を通り抜けて復活する

 

火星は、防衛力や活性化、積極的な行動、外界に自分を打ち出す力です。

火星はこの時10ハウスです。

10ハウスが示す社会的活動においては、自由な思考と独立心によって、成功へと繋がりますが、それは必ずしも自らの努力による成功という訳ではなく、心の準備ができていない、若くはまだ実力がない状態でそういったところに引き上げられることも考えられます。

木星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Jup - - -

Lcul-Rise

ヴェガ/0°24’ - - -

Set-set

- - アンカー/0°09’  -

▪️ヴェガ(視等級0.03)

磁力的でカリスマ的、もしくは正反対で騙されやすく、容易に人に惹きつけられてしまう両面がある

 

▪️アンカー(視等級2.39)

挫折することのない強い野心

これまでの常識を書き換える

驚くような変容

 

木星は恒星の力を大袈裟に広げます。

木星はこの時5ハウス。

5ハウスの分野、趣味や楽しみにおいて取り憑かれた様に、何かに惹きつけられて広げていく様な印象でしょうか。

 

余談ですが、ドナルド・トランプ氏はアンカーが太陽の上昇と同時に昇る時のお生まれみたいです。

土星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Sat - -

Set-cul

- ハマル/0°16’  - -

▪️ハマル(視等級2.00)

新しい価値を打ち出す時に、それまでの古い価値を突き落とす様な事柄に関係する

強い独立性を持ち、邪魔する要素を打開する

宗教的な価値の交代

妥協することが難しく、人との衝突もある、その反面自分の道を追求することは難しくない

 

土星は今回の夏至では4ハウスです。

土星は最後に行き着くところ、終着点です。

恒星で見た時にこの夏至では、避けられない衝突がありながらも、新しい価値観へと変えていくことにある様ですね。

天王星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Ura -

Set-cul

アルファード/0°24’ - -

▪️アルファード(視等級1.98)

古い時代の説明では、毒薬、毒による死、殺人、毒ガス、女性の憎しみ、ドラッグの悪用、音楽や芸術での成功

混乱した世界や暴力を表しますが、誤解してはいけないのはこれが無意識の中で起こるということ

 

天王星は8ハウスです。

天王星がこのアルファードとパランになる時、集団が脅かされていると感じたり、困窮している人々への擁護をする人が出るとも言われます。

海王星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Ura - -

Lcul-rise

デネブ・アディジェ/0°20’  - - -

Cul-rise

ベテルギウス/0°29’ - - -
Set-cul - ベラトリックス/0°03’ - -
Set-cul - エル・ナト/0°24’ - -

▪️デネブ・アディジェ(視等級1.25)

堰止めて自分の場所に力を溜め込むという意味で、学習能力などが早い

攻撃性と霊的性質が同居していて、変成していくことへの力強さを持つ

自分が作る世界を守る

 

▪️ベテルギウス(視等級0.50)

屈折もなしに、自由な発展力と成功を意味する

有名になるとか成功することの象徴

派手な分、傲慢さもある

協調性ではなくスタンドプレー的な才能

 

▪️ベラトリックス(視等級1.64)

成功はベテルギウスほど急速ではないが輝かしさを持っている

無意識の影響力を表す

 

▪️エル・ナト(視等級1.65)

角で突くという意味で攻撃力でもあり、命を助けるという意味もある

 

海王星はかなりたくさんの恒星が影響しています。

海王星はジオチャートでは6ハウスでした。

ジオチャートでは6ハウスには惑星は一つしかありませんが、これだけ恒星が影響していますので、大きな意味がある様にも思います。

6ハウスの仕事や勤務、医療などの分野に関して、これまでと形を変えていこうとする。

ベテルギウスとベラトリックスの影響を見ると、6ハウス分野での発展や広がりも伺える。

それはエル・ナトの命を助けるためというところに繋がっているかもしれない。

 

(ブレイディの本では、海王星とデネブ・アディジェとパランの時、メディアが検閲される、プロパガンダが溢れるとも書かれています。)

冥王星のパラン


  Rise Cul Set Lcul
Parans to Plu - - -

Rise-set

- アルファード/0°05’ 

Rise-Lcul

- - - メンカル/0°07’ 

▪️アルファード(視等級1.98)

古い時代の説明では、毒薬、毒による死、殺人、毒ガス、女性の憎しみ、ドラッグの悪用、音楽や芸術での成功

混乱した世界や暴力を表しますが、誤解してはいけないのはこれが無意識の中で起こるということ

 

▪️メンカル(視等級2.53)

集団無意識の扱いに対しての出来事

 

冥王星は今回4ハウスです。

先程天王星もアルファードとのパランがありましたが、冥王星とのパランの場合、多くの人々の生活に関わろうとする人が出たり、無慈悲でになり報いを求めたりする。

メンカルが示すように、これは個人の意識を超越した集団無意識の出来事であると考えられます。


補足


松村潔氏の著書では恒星を意識するには太陽系の太陽の意識が必要と書かれています。

下記の様な次元連鎖があると考えた場合、私たちは全惑星の中の一つの惑星(地球)にいることになります。

太陽系の太陽の意識ということは、私たちがいるところの一つ上の意識が必要ということです。

そのためには、まずは全惑星意識を獲得する必要があるということにもなります。

 

全太陽(複数の恒星)
太陽(一つの太陽)
全惑星
惑星
全月
物理次元

また今回土星以遠の天体も見ましたが、天王星、海王星、冥王星はあまりにも集団的なので、個人を見る場合には土星までとします。


最後に


今後鑑定の中で恒星も取り入れていきたいと思いますが、ジオの意識の中で使うというのは非常に難しいと思いますので、全ての方に取り入れるという訳ではなく、段階的にヘリオの意識がある方、若くはご希望の方に取り入れていきたいと思っています。